「埋没法でした二重、どうせなら10年以上、ずーっと長持ちしてほしい…」 「ネットで見る『癒着』って本当?癒着すれば糸が取れても大丈夫って本当なのかな?」
埋没法を検討している方や、すでに施術を受けた方の多くが、その持続性について関心を持っています。特に「10年以上」という長いスパンでの経過や、「癒着」という言葉が気になっている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたの疑問に専門的な観点からお答えします。
- 埋没法が10年以上持つ仕組み
- 気になる「癒着」のホントのところ
- 二重をできるだけ長持ちさせるための具体的な方法
- 「知恵袋」などでよく見る長期経過の疑問
最後まで読めば、埋没法と長く付き合っていくための正しい知識が身につき、安心して施術に臨めるようになるはずです。
埋没法が10年以上持続する鍵は「癒着」にあるって本当?
結論から言うと、個人差はありますが、埋没法が癒着によって10年以上持つ可能性は十分にあります。
実際に、10年、20年と二重ラインが維持されている方はたくさんいらっしゃいます。その安定性を支える重要な要素の一つが「癒着」です。
そもそも埋没法で起こる「癒着」とは?
埋没法における「癒着」とは、医療用の細い糸でまぶたの裏側(瞼板または挙筋)と皮膚を留めることで、その糸の通り道に沿って組織同士が自然にくっつく現象を指します。
イメージとしては、糸が「二重のクセ付けのガイド役」となり、そのガイドに沿ってまぶたが折りたたまれるクセ(癒着)が作られていく、と考えていただくと分かりやすいでしょう。
この癒着がしっかりと形成されることで、糸のサポートがなくても二重のラインが維持されやすくなるのです。
癒着すれば、糸がなくなったり取れたりしても二重は維持できる?
「じゃあ、癒着さえしてしまえば、万が一糸が取れても安心?」と期待しますよね。
確かに、しっかりとした癒着が起きていれば、糸が緩んだり切れたりしても、二重ラインがそのまま残る可能性は高いです。
ただし、それは絶対ではありません。糸という土台がなくなることで、時間の経過とともにラインが薄くなったり、少しぼやけたり、日によってラインの出方が不安定になったりするケースもあります。癒着は、二重の持続性を高める大きな要因ですが、「癒着したから100%永久」と保証できるものではない、と理解しておくことが大切です。
【セルフチェック】あなたは癒着しやすいタイプ?しにくいタイプ?
実は、癒着のしやすさには個人差があります。どのような人が癒着しやすいのか、ご自身のまぶたと照らし合わせてチェックしてみましょう。
癒着しやすい人の特徴
- まぶたの皮膚が薄い
- まぶたの脂肪が少ない
- もともとうっすら二重のラインがある
- アイプチやアイテープで二重の癖がつきやすい
皮膚が薄く、脂肪が少ないまぶたは、糸によるクセがつきやすく、癒着が順調に進みやすい傾向にあります。
癒着しにくい・埋没が取れやすい人の特徴
- まぶたの皮膚が厚い、脂肪が多い(一重がくっきりしている)
- 目をゴシゴシこする癖がある
- アイメイクを落とすときに、強くこすっている
- 花粉症やアレルギーで目がかゆくなりやすい
まぶたに厚みがあると糸の力だけではクセ付けが難しく、また、物理的な刺激は癒着を妨げ、糸が緩む原因にもなります。
埋没法を10年以上、できるだけ長持ちさせる5つのポイント
では、どうすれば埋没法の二重をできるだけ長く、綺麗に保つことができるのでしょうか。重要な5つのポイントをご紹介します。
ポイント1:信頼できる医師・クリニックを選ぶ
これが最も重要です。経験豊富な医師は、あなたのまぶたの厚さ、脂肪量、皮膚の状態、目の開きの力などを正確に見極め、最適な術式や糸の留め方を提案してくれます。
とは言えサイト1つ1つ見ていくのは大変ですし、どんな観点で選べばよいか難しと思います。
初めは、美容クリニック塾のような、複数のクリニックを比較検討しているサイトを参考にクリニックに目星をつけると良いですね。
全国の消費生活センター等に寄せられる美容医療サービスの相談は後を絶ちません。消費者庁は、「医師からの説明が不十分だった」「リスクについて聞いていなかった」といったトラブル事例を挙げ、消費者に注意喚起を行っています。(出典: 消費者庁「美容医療サービスを受けるに当たっての確認ポイント」)
こうしたトラブルを避け、10年後も後悔しないためには、カウンセリングが丁寧で、メリットだけでなくリスクについてもきちんと時間をかけて説明してくれる、誠実な医師・クリニックを選ぶことが何よりも大切なのです。
ポイント2:自分に合った術式を選ぶ
埋没法には、留める点数(2点留め、4点留めなど)や糸の通し方・結び方(瞼板法、挙筋法、スクエア法など)に様々な種類があります。
一般的に、留める点数が多く、面で支えるような術式の方が持続力は高まる傾向にあります。カウンセリングで持続性への希望を伝え、医師と相談して術式を決定しましょう。
ポイント3:術後のダウンタイムを安静に過ごす
術後1ヶ月程度は、癒着が形成される非常に大切な期間です。
この時期にまぶたを強くこすったり、長時間泣いたり、血行が良くなる激しい運動をしたりするのは避け、できるだけ安静に過ごすことが、綺麗な癒着を促すことに繋がります。
ポイント4:まぶたへの刺激を避ける生活習慣を心がける
ダウンタイム後も、日常的にまぶたへ刺激を与えないことが大切です。
- 目をこすらない
- うつ伏せで寝ない
- アイメイクのクレンジングは優しく丁寧に行う こういった小さな心がけが、10年後の二重ラインを左右します。
ポイント5:急激な体重の増減を避ける
意外と見落としがちなのが体重管理です。急激に太るとまぶたの脂肪も増え、二重のラインが浅くなったり、奥二重のようになったりすることがあります。
安定した体型を維持することも、綺麗な二重を保つ秘訣です。
【知恵袋でも話題】埋没法の長期経過に関するQ&A
ここでは、「Yahoo!知恵袋」などでよく見かける、埋没法の長期経過に関する疑問についてQ&A形式でお答えします。
- Q埋没法をして10年後に抜糸したら、二重はどうなりますか?
- A
癒着がしっかりと完成していれば、抜糸後も二重ラインが残るケースが多いです。しかし、ラインが薄くなったり、元に戻ったりする可能性もゼロではありません。 また、10年以上経過した糸は組織に馴染んでいるため、抜糸の際に探しにくかったり、まぶたへの負担が大きくなったりする場合もあります。抜糸を検討する際は、必ず施術を受けたクリニックか、経験豊富な医師に相談してください。
- Q10年、20年と経つと、加齢で二重はどう変わりますか?
- A
埋没法の有無にかかわらず、年齢を重ねると誰でもまぶたの皮膚はたるんできます。その結果、二重の幅が若い頃より狭く見えたり、たるんだ皮膚がラインの上にかぶさってきたりすることがあります。これは埋没法が原因で起こる老化現象ではありません。
- Q埋没法の糸は、体内でどうなるのですか? 10年以上入れておいて大丈夫?
- A
埋没法で使用されるのは、心臓外科手術などでも使われる、非常に安全性の高い医療用の糸(ポリプロピレンなど)です。体内で溶けたり、害を及ぼしたりすることはまず考えられませんので、10年以上体内に入れておいても問題ありません。
- Q癒着させることだけを目的に埋没法を受けるのはアリですか?
- A
癒着はあくまで副次的な効果であり、その程度には個人差が非常に大きいです。そのため、「癒着でクセをつけるため」という目的だけで施術を受けることは推奨されません。埋没法は、糸の力で二重を形成・維持する施術です。癒着は「起きたらラッキー」くらいに考え、まずは医師と相談の上で、ご自身に合った適切な施術を受けることが大切です。
まとめ:埋没法の長期的な持続性は、術式選びと術後のケアが鍵
この記事では、埋没法が10年以上持つ可能性と、その鍵となる「癒着」について詳しく解説しました。
- 埋没法は癒着によって10年以上持つ可能性がある
- 癒着のしやすさには個人差(まぶたの厚みなど)がある
- 持続性を高めるには「信頼できる医師選び」と「術後の丁寧なケア」が不可欠
- 10年後の抜糸や加齢による変化には、正しく理解しておくべき点がある
埋没法は手軽なイメージがありますが、長期的な満足度を得るためには、正しい知識を持つことが何よりも重要です。
最終的には、あなたのまぶたの状態を直接診察しないと、最適な判断はできません。少しでも疑問や不安があれば、まずはクリニックの無料カウンセリングなどを利用して、専門家である医師に直接相談してみることを強くお勧めします。